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小麦粉に繁殖するダニでアレルギーに!ダニがいるかの見分け方と保存方法は?

お好み焼き粉やホットケーキミックスなどを、開封後に長い間しまい込んだままにしていませんか?

袋の内部でダニが大量に繁殖した粉製品を使った料理を食べて、アレルギー症状のアナフィラキシーショックを起こす事例が沢山報告されています。

この「パンケーキシンドローム(症候群)」は、未開封でもダニが発生する事があるので安心は出来ず怖いですね。

今までアレルギーがないと思っていた人でも、食べたらアレルギーを起こしてしまいます!

この記事では、は粉製品にダニを繁殖させない保存方法とダニがいるかの見分け方に付いてまとめます。

お好み焼きを食べてアナフラキシーショックを起こした事例とは?

数年前に開封して台所で保存(賞味期限が2年経過)していた、お好み焼き粉で作ったお好み焼きを食べてアレルギーを起こし救急搬送されるという事故が起きました。

その後の調査でお好み焼き粉1グラム中に22,800匹ものダニがいたそうです。

もはやお好み焼きを食べたというよりは・・・とう感じですよね!

粉製品に混入したダニを摂取したことによる即時型アレルギー(アナフィラキシーショック)は、1993年に初めて報告されて以来、国内外で50例以上報告されているそうです。

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食べた時の症状は?

ダニが混入した食品を食べた時の症状は、皮膚の症状(全身の紅斑こうはん、むくみ、じんましん、かゆみ)呼吸困難が主です。

稀に意識低下、ショックなどの全身的なアナフィラキシーショックが生じる場合もあります。

このような症状は、摂取した直後から1時間以内に発症しているケースがほとんどです。

これらはダニが混入したお好み焼き粉やミックス粉、ホットケーキミックス等の粉製品を使用して加熱調理した料理を食べたことが原因とされています。

加熱されてもダニの影響は無くならないので注意が必要です。

原因となった粉製品は、開封後に数ヶ月間から数年間、常温保存していたものであったことが分かっています。

食べた全員がダニアレルギーを発症しています。

それまでアレルギー症状が出たことがなく、自分がアレルギーを持っているという自覚がなかった人もいたということですから、すべての人に注意が必要ですね。

ダニが繁殖する条件とは?

ダニが繁殖する条件とはどういった環境でしょうか?

ダニは餌や住み着く場所、温度湿度の条件がそろうと爆発的に繁殖します。

温度・湿度

ダニの好む温度は25~30℃、湿度は60~80%です。適度な温度と湿度のある台所は、ダニが発生しやすい環境です。

ダニは人のフケや垢、食べ物などを餌としています。

ダニが好む食品

小麦粉や、お好み焼き粉やホットケーキミックス(パンケーキミックス)はダニの格好の餌えさとなります。

粉類の他にも味噌、砂糖、ごまなど以外な食品もあります。

ダニが潜む場所

室内では畳やじゅうたん、布団などに多く生息すると言われています。狭くて潜もぐることができる場所を好みます。こうした場所は卵を産むのに適していてダニが好みます。

台所はダニが生息しやすい温度や湿度なためダニが繁殖しやすい場所です。

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ホットケーキミックスや小麦粉、ベーキングパウダーなどの粉物だけでなく、鰹節や干ししいたけなどの旨味が多い食品も注意が必要です。

密閉容器で保存すればダニを防げるか?

保管する時に密閉できる容器に入れれば良いよね!って安易に考えてはいけません。ダニ恐るべし!敵もさるものなのです!

粉類に発生するダニのコナダニ類は、体長0.3 – 0.5mm程度と非常に小さいため、開封した袋にわずかな隙間さえあれば侵入することができるのです。

家庭で保存されていた粉製品を検査したところ、開封部分を折り曲げて、輪ゴム、クリップで閉じたものや、密閉容器に保存していたものからもダニが検出されています。(東京都福祉保健局調べ)

どのように保管すれば良いの?

食品を開封したら使い切ってしまうのが一番良いです。

もし、使い切れずに残ってしまった時は、冷蔵庫・冷凍庫で保存するのが一番効果的!です。

低温ではダニは繁殖することができません。

調査においても、食器棚などの室温で保存した粉製品からはダニが検出されたのに対し、冷蔵庫で保存した粉製品からダニは検出されなかったことが分かっています。

冷蔵庫に保存する際は、吸湿やにおいの吸着を防ぐため、密閉容器に入れてください。

冷蔵していても早めの消費を!冷蔵庫に保存した場合でも、早めに使い切るようにしましょう。

我が家の場合は、ジップロックのチャック付きの袋に入れて冷凍庫に入れています。

冷蔵室、冷凍室はどちらでも構いません。粉類は場所を取りますので、スペースの余り具合で決めて大丈夫です。

冷凍庫に入れても凍りませんので使い勝手は変わりません。

冷凍庫での保存

冷凍庫は温度が約ー18℃以下で湿度が20%なのでダニが繁殖できない環境です。

冷凍庫から使う分だけ出したらすぐに戻しましょう!室温との温度差で結露がおき、カビる原因になります。

冷凍庫での保存

冷蔵庫は温度が約4℃くらいで湿度が約50%なので、ダニは繁殖できません。

密閉性が高いタッパーに購入時の袋ごと入れて、乾燥剤を一緒に入れて保存するとより効果的に保存できます。

粉類に潜むダニの種類

ダニは昆虫ではなく蜘蛛やさそりの仲間です。日本でみられるダニ類は約1800種います。

粉類に入り込みアレルギーの原因になるダニはコナヒョウヒダニとケナガコナダニです。

お好み焼き粉のダニの動画

閲覧注意↓↓↓

粉の中のダニの数は粉1g、小さじ3分の1杯あたり約100~300匹います。

ダニがいるかの確認方法

小麦粉やホットケーキミックスやたこ焼き粉などの粉類にダニがいるかの確認方法はかんたんです。

黒い画用紙などを敷いて粉を乗せれば肉眼でも動くもの(ダニ)が確認できます。

スマホのアプリの「拡大鏡」を使って拡大することもできます。

ただ、一部分にダニがいなくても他の場所にいる場合もあります。

残った粉類を食べて良いか疑わしい時は、処分した方が安全です!

粉類のダニ関連まとめ☆

粉類のダニを防ぐ方法は以下の3つに気を付けましょう!

  • お好み焼き粉やホットケーキミックスなどは使い切りが基本です。
  • もし、開封して余った場合は冷蔵庫か冷蔵庫に保存しましょう。
  • 未開封でもダニの侵入が確認されたケースもある様です。長期間の保存は避けましょう。

最近は使い切りの小分けにされた小麦粉なども売られています。

上記の3点に気を付ければパンケーキシンドロームやアナフィラキシーショックなどのアレルギーの被害は避けられるので、しっかり管理・保管していきましょう。



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