日本の全国民の二人に一人は何らかのアレルギーがあると言われていますが、
みなさん、アレルギーはありますか?
うちは4人家族ですが4人共アレルギー体質です(涙)
花粉症でもアトピーでも喘息でも病院に行けばお医者様から
『アレルゲンの検査(血液検査)をしましょう』と言われることがあります。
(というか半ば強制的に受けさせられます)
最近、病院を変わったアトピーの娘もアレルゲンの再検査を受けました。
生まれてすぐにアトピーと診断されたので、赤ちゃん時代から
17歳の現在まで何度も受けてきた検査です。
今日は
アレルゲン検査(血液検査)ってどんなもの?何が分かるの?
費用はどれくらいかかるの?
そんな疑問について書いてみますね。
アレルギー検査とは
アレルギー検査というのは、血液を採取して自分の血液中の抗体を調べます。
「特異的IgE抗体検査」は血液中に含まれるIgE抗体を調べることで、
その人のアレルゲンと強弱を調べる検査です。
アレルゲンとなりうるものは無数に存在するので、
全てのアレルゲンについてを調べることは出来ません。
一般的には「卵白」「ミルク」「小麦」「スギ花粉」「ハウスダスト」
「ダニ」「ペット」などの検査が行われることが多いようです。
自分がこれが怪しいと思うアレルゲンがあれば、お願いすればそれについても
調べてもらえます。
特異的IgE抗体検査ではIgE抗体の有無がわかり、0-6の数値(クラス)によって
アレルゲンの強さを判定します。
クラス0 | 陰性(アレルゲンではない) |
クラス1 | 擬陽性(アレルゲンの疑い、可能性がある) |
クラス2から6 | 陽性(数値が高いほど症状が強くなる) |
娘の検査結果です。
犬皮屑とヤケヒョウダニの数値が100以上(クラス6)となっています。
総Igeの数値はどう見るの?
アレルギー、アトピーの血液検査の項目の中に、非特異的IgEというのがあります。
生まれたばかりの赤ちゃんには、IgE抗体がほとんど存在しませんが、
生後6か月ぐらいから増え始めて、小学校に入ったぐらいで成人と
同じぐらいになります。
Igeの値は80%のアトピー患者で高い数値が出るものの、反対に約20%の患者には
高い数値が出ないことが知られています。
「IgE値が低くても重症」の人もいるし、反対に「IgE値が高くても何も症状がない」
人もいます。
ちなみに娘の数値は7970です。
血液検査はあくまでもアレルゲンの可能性のある物質を見付ける
ための検査くらいの認識で受けた方が無難です。
実際のアレルギーの体の状態と照らし合わせて結果を見る事が大切です。
アレルゲン検査の費用は?
自治体によって違いますが、私が住んでいる市は乳児医療証があれば、
中学生までは医療費が無料です。
中学生まではアレルゲンの血液検査も無料で受けられました。
高校生からは無料ではないですが、
健康保険が適用されるので5000円から8,000円程度です。
何らかの症状があって検査をする場合は保険が適用されますが、
ただ知りたいから検査してほしいという場合は保険適用外となり
実費12,000円程掛かります。
赤ちゃんや幼児が検査を受けるのは負担が大きくて大変です
こちらにまとめてあります。 よろしければご覧下さい。
↓↓
遅延型フードアレルギーの検査
遅延型フードアレルギーの検査としてIgG検査が行われていますが
その検査は意味がないと公式に日本アレルギー学会が表明しています。
血中食物抗原特異的IgG抗体検査に関する注意喚起
米国や欧州のアレルギー学会および日本小児アレルギー学会では、食物アレルギーにおけるIgG抗体の診断的有用性を公式に否定しています。
その理由として、以下のように記載されています。
すなわち、①食物抗原特異的IgG抗体は食物アレルギーのない健常な人にも存在する抗体である。②食物アレルギー確定診断としての負荷試験の結果と一致しない。③血清中のIgG抗体のレベルは単に食物の摂取量に比例しているだけである。④よって、このIgG抗体検査結果を根拠として原因食品を診断し、陽性の場合に食物除去を指導すると、原因ではない食品まで除去となり、多品目に及ぶ場合は健康被害を招くおそれもある。以上により、日本アレルギー学会は日本小児アレルギー学会の注意喚起を支持し、食物抗原特異的IgG抗体検査を食物アレルギーの原因食品の診断法としては推奨しないことを学会の見解として発表いたします。
出典:日本アレルギー学会
遅延型フードアレルギーを受けていらっしゃる方をサイト等で見かけますが
必要のない検査の様ですので受けなくても良いかと思います。
ご注意くださいね。
最後に☆
アレルギー検査はアレルゲンを特定できるものではありません。
実際には、体の状態を見る事が大切です。
参考にはなると思いますので、あくまでも参考程度にとどめておいて、
食べ物のアレルギーだったら、食物日誌を付けたり、
経口負荷試験をするなどして本当に食べられるのか、食べられないのかを
一つひとつ検証していった方が無難です。
アナフィラキシーショックの危険もありますので小さなお子さんの場合は
医者の指導の元で確認をしていって下さいね。
☆何かご意見ご質問がありましたらコメント欄よりお願いいたします☆
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