犬が家族の中で噛む人と噛まない人がいるのはなぜでしょうか?
この記事では、犬が噛む人と噛まない人の特徴と、犬に噛まれないようにするための対処法を現役ドッグトレーナーがご紹介します。
犬は、人のように手を使えない代わりに、口を使って物を運んだり、おもちゃを噛んでストレスを発散させたりします。
そのため、必ずしも「噛む=攻撃」を意味しているわけではありません。
犬の気持ちを知ることで、犬が家族の中で噛む人と噛まない人がいるのが、なぜなのかがわかります。
家族で楽しい愛犬ライフを過ごしましょう!
犬が家族の中で噛む人と噛まない人の違いはなに?
犬が、家族の中で噛む人と噛まない人がいる理由は、犬との信頼関係の違いです。
信頼関係が築けていれば、犬は飼い主を噛むことはありません。
犬は、自分にとって嬉しいこと楽しいことをしてくれたことや、自分が怖いと思ったことから守ってくれたことを覚えています。
そして、これらのことをたくさんしてくれる人を犬は大好きになり、信頼してくれるようになります。
家族の中で噛まれる人がいる場合は、犬との信頼関係を築くことが大切です。
犬と信頼関係を築く方法は?
犬との信頼関係を築く方法は、次のようなことです。
- ご飯をあげる
- おやつをあげる
- 散歩に行く
- 一緒に遊ぶ
- たくさん褒める
犬との信頼関係ができると、歯磨きやブラッシングなど、犬が本来触れられたくない部分を触っても、飼い主に噛みつくことはなくなります。
家族で噛まれやすい人の特徴
犬は家族を順位づけし、自分より順位が低いと見なした家族の言うことは聞かないという話を、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
しかし、近年では犬に家族を順位づけする概念はないということが、研究によって明らかになりました。
では、家族によって噛まれやすい人がいるのはなぜなのでしょうか?その特徴を解説していきます。
犬が噛む人の特徴
家族の中で犬に噛まれやすい人の特徴は、次の通りです。
- 犬の食事を邪魔する人
- 犬を急に触ったり抱っこしたりしようとする人
- 犬をしつこく撫でる人
- 犬が触ってほしくない部分(頭頂部・鼻・口・足先・尻尾)を触ろうとする人
- 犬が嫌がっているのに気づかない人
- 犬が怖がることをする人
犬は、噛みつく前に、視線をそらして口を舐めたり、鼻にしわを寄せて歯をむき出しにするなど、これ以上は触ってほしくないとサインを出しています。
そのサインに気づかずに接している人は、噛まれやすいので気をつけましょう。
子どもは犬に噛まれやすい?
子どもは、犬に噛まれやすいです。理由は2つ。
子どもが犬に噛まれやすい理由①
1つ目は、優しく接してくれる大人とは違い、突然声をあげたり追いかけ回したりと、子どもの行動は予想がつきません。
犬にとっては子どものその行動が、恐怖の対象となってしまうことがあります。
自分のやりたいことや要求を繰り返すのは、小さな子どもの特徴。
しかし、静かに休みたいときに休ませてもらえず、しつこくなでたり、追いかけ回されると、犬にとってストレスになります。
子どもを見ると逃げ出したり、唸り声をあげていたら、噛まれてしまうこともあるので気をつけましょう。
子どもが犬に噛まれやすい理由②
2つ目は、子どもにもっと遊んで欲しくて噛むことがあります。
犬が子どもに甘噛をしたら、子どもは「痛い〜!」と大騒ぎしたり、逃げ回ったりしやすいですよね。
犬は、このような反応を見て、子どもを噛んだら、遊んでもらえた!構ってもらえた!と勘違いしてしまい、更に噛むようになってしまいます。
犬が噛む理由
犬が噛む理由は、次のようなときです。
①自己防衛のため
犬が寝ているときなど、予期せぬタイミングで触ると、犬は攻撃された!と思い、自分の身を守るために、反射的に噛んでしまうことがあります。
②口の中がかゆい
子犬の場合は、4〜6ヶ月くらいで乳歯が抜け、永久歯への生え変わりが始まります。すると口の中がむず痒くなり人の手や家具を噛んでしまうことがあります。
③遊びのエスカレート
飼い主と遊んでいる最中に、どんどんテンションが上がってしまい遊びの延長で噛んでしまうことがあります。
④甘えている
犬にとっては、愛情表現のつもりで噛むことがあります。
⑤要求している
おやつが欲しかったり、遊んで欲しかったり、何か要求があるときに、噛むことがあります。
噛まれたあとに、その要求を叶えてしまうと、犬は噛めば自分の思い通りになると勘違いしてしまいます。
犬が家族を噛まないようにする対策
犬に噛まれないようにするためには、まずは根本的な原因を把握し、その対策を見つけましょう。
犬に噛まれないための対処法①犬の嫌がることはしない
犬が自己防衛のために噛んでいるのであれば、飼い主側がきちんと愛犬のことを理解しなければなりません。
触るタイミングに気をつけたり、犬の嫌がる部分(頭頂部・鼻・口・足先・尻尾など)は触らないようにしたりと飼い主が対策をすることで、噛まれることを防ぐことができます。
犬に噛まれないための対処法②噛む前兆があるときは触らない
犬は、噛む前にこれ以上触ってほしくないとサインを送っています。
視線をそらして口を舐めたり、鼻にしわを寄せて、唸りながら牙を見せたときは、それ以上触るのはやめましょう。
犬に噛まれないための対処法③噛んで良いおもちゃを与える
口の中がむずがゆくて甘噛をしている場合は、噛んで良いおもちゃを与えましょう。
噛む欲求を満たしてあげることで、甘噛が軽減されます。
犬に噛まれないための対処法④噛んだら遊んでもらえないと理解させる
犬が噛んだら遊んでもらえると思っている場合は、噛まれたら「痛い!」と一言だけ言って、部屋から退出してください。
噛んだら飼い主がいなくなる、遊んでもらえなくなると学習すると、噛むことがなくなります。
犬が噛んでおやつを要求してくるときも、決してその要求には応じないようにしてくださいね。
犬に噛まれないための対処法⑤しつけ用品を使用する
しつけ用品を使用すると噛んだらいけないことをスムーズに学習させることができます。
オススメは、ビターアップルという商品。りんごの苦味成分から作られており、舐めたらとても苦いので、犬は嫌がって噛まなくなります。
これを飼い主の手や噛まれたくない部分に塗ると効果的です。
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犬が家族を噛む理由と噛まれない対処法5選!まとめ
犬が家族の中で噛む人と噛まない人がいる理由は、犬との信頼関係が影響しています。
犬にとって、嬉しいこと楽しいことを多くしてくれる人のことを犬は信頼するようになります。
また、家族の中で噛まれやすい人が、噛まれないようにするための対処法は次の通りです。
- 犬の嫌がることをしない
- 噛む前兆があるときは触らない
- 噛んで良いおもちゃを与える
- 噛んだら遊んでもらえないと理解させる
- しつけ用品を使用する
愛犬の噛む理由を知って、飼い主側の行動や正しいしつけを行うことによって、犬の噛み癖は直すことができます。
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