ガーゼやダブルガーゼの布でハンドメイドの作品を作る時に、ガーゼの水通しは必要なのでしょうか?
この記事ではガーゼの生地に水通しが必要かどうかや、正しい水通しのやり方について説明していきます。
ガーゼの水通しはなぜ必要?
ガーゼの水通しはなぜ必要なのでしょうか?
ガーゼの布に水通しする目的は大きく3つあります。
- 布の縮みを防ぐため
- 有害物質を落とすため
- 汗を吸いやすく肌触りが良くなる
- 色落ちしないか確認するため
それぞれについて見ていきましょう!
布の縮みを防ぐため
ガーゼを水通しする最大の目的は縮みを防ぐためです。ガーゼは大体2%近く縮んでしまう場合もあるので、必ず水通しをしてから使います。
100cmが98cmになる感じです。
お洗濯で何度も縮むことがあるので、数回した方が安心です。
有害物質を落とすため
ガーゼの布には
パリッとさせるために糊がついています。このノリにはホルムアルデヒドやホルマリンなどの有害物質が含まれています。
このため水通しをすることで有害物質を落とすと言う意味合いもあります。
汗を吸いやすく肌触りが良くなる
特に赤ちゃんの肌着などを作るときは手間でも水通しをした方が良いですね。水通しをすると汗も吸収しやすく肌触りも良くなります。
色落ちしないか確認するため
プリントしてあるものの中には、色落ちするものがあるので水通しをしたときに色落ちしないかを確認するという目的もあります。
やり方については下で説明します。
ガーゼの水通しの正しいやり方
布の大きさに合わせた入れ物に水を貯めましょう。
小さい布なら洗面器やボールでビニール袋でもOKです。大きな布ならタライや洗濯機、風呂桶に水を貯めて浸します。
ポイントとしては折ってある場合中まで水が染み込まない場合があるので、しっかり水を染み込ませることです。
1.先に色落ちを確認する
ガーゼの製品に限らず水に漬けたことで色落ちしないか予め確認した方が良いです。
色落ちするかもしれないので、ガーゼの水通しはいち生地ずつしましょう。
色物の場合、色が出て来る場合があります。何度か水を変えることで色が出切ってしまう場合は良いですが、いつまでも出るようなら下記の2つのことに注意しましょう!
- 他の物と分けて洗濯する
- つけ置き洗はできない
柄が滲んでしまうような布もあるので、その場合は作るのを諦めるのも選択肢になります。
では早速、畳んで水に浸けていきます。この時生地の端を中に折込とほつれにくくなります。
2.ガーゼを水に浸す時間の目安
ガーゼを水に浸す時間の目安は以下の通りです。
- ガーゼなど30分
- 綿生地 1時間
- 麻生地 4時間
色落ちを先に確認している場合は、付け過ぎるということはないので長めに浸してOKです!
ロックミシンは必要?
生地が少ない場合は、縁が解けてこないようにロックをかけるという方もいますが、ロックミシンの糸がいることと、ロックがしてることで縮み方に影響が出るといけないので、私はしません。
3.脱水する
規定の時間ガーゼを水に浸したら脱水していきます。洗濯機で脱水する場合は、畳んだまま軽く脱水します。
手で軽く押して水を切り、お風呂場に物干しがある場合は、掛けておいても良いです。
4.乾燥させる・乾かす
乾かす作業はとても大切です。
ポイントとしては以下の2点に注意しましょう!
- 中表に畳む
- 天日干しはしないで陰干しする
- 生乾きで次のステップの地直しをします
5.地直しをする
完全にガーゼの生地が乾いてしまう前に「地直し」をします。
水を通したことで生地が歪んでしまうことがあるので、歪みを直していきます。
アイロンをかける前に、生地を45°の正バイアス方向に引っ張り生地を整えます
アイロンをかけます(乾きすぎていたら霧吹きをかけます)
ガーゼの水通しの動画もどうぞ
ガーゼの水通しの正しいやり方まとめ
ガーゼの水通しの正しいやり方を解説しました。ガーゼの布はシングル、ダブルのガーゼ共にやり方は同じです。
ガーゼの布は物によってはかなり縮みます。水通ししない方がパリッとしていて作りやすいことは確かなので、縮む分も考えて少し大きめに作ることも必要かもしれません。
昔ながらの給食マスクがとんでもなく縮んでしまった経験があるので、私はガーゼの布は必ず水通ししています。
参考になれば嬉しいです♪